
延期となっていたムーンライダーズの『アマチュア・アカデミー』再現ライブの追加公演がめでたく開催されました。
配信で楽しみましたが、延期の理由とされていたメンバーの体調不良がインフルエンザだったことがMCで明かされて安心しました。「もしやまた・・」と心配しましたが、各所から問い合わせも入ったそうで、「これからは病名と一緒にアナウンスしよう」と鈴木慶一さんが話されていました。とりあえず無事開催されて一安心。
内容は昨年同様全曲再演されましたが、慶一さんの言葉を借りれば「ヒューマナイズ」された音。どちらかというとアコースティックな風合いが感じられる演奏でした。ライブハウスでの演奏なので、もう少し肉感的な演奏かと思いましたが、意外と静かな、というより『Chao』の頃のプログレっぽい演奏が垣間見えるような瞬間もあり、とても楽しい。
白眉は3曲目の「G.o.a.P.」のラストパートで白井良明さんのギターと佐藤優介さんのキーボードソロ演奏が交互に行われる場面で、特に佐藤優介さんのキーボードソロは最高。聴いている慶一さんの噛み締めるような笑顔がたまりません。いつも鈴木慶一さんかおっしゃっている「自分はフロントに立たずにメンバーそれぞれが前面に立つようなバンド」が体現されているシーンでした。
岡田徹さんの「さよならは夜明けの夢に」ではその佐藤優介さんもボーカルをとり、かしぶち哲郎さんの「スカーレットの誓い」ではドラムの夏秋文尚さんもボーカルをとる。曲によってメンバーがリレーでボーカルやコーラスを担当する演奏は、亡くなったメンバーの追悼の意味を超えて、もはやムーンライダーズがフォーマットとしての運動体に近づきつつあることを印象付けています。
MCで触れていましたが、今年は『ANIMAL INDEX』のリリース40周年。今年も何かしらの企画が控えているとのことですので、これは非常に楽しみです。そして翌年はデビュー50周年。この年には是非スーパー・ムーンライダーズの復活を願いたいところです。
『最後の晩餐』まで行くともう80代、といった話も出ていて、そうなってしまうと最早伝説、というより天界の出来事のように感じてしまいますが、本当に実現すれば驚きのバンド活動になっていきそうです。既にリヴィング・レジェンドですが、その伝説を更に更新していく。これはもう想像を超えています。