ボビー・ハッチャーソン『Montara』


以前聴いたグラント・グリーンやベティ・ライトと同様、元ネタの楽曲を聴くシリーズとなります。今回はスチャダラパーの「サマー・ジャム'95」で使われたヴァイブラフォン、マリンバ奏者、ボビー・ハッチャーソンの75年録音の作品「Montara」を聴いてみました。

 

「サマー・ジャム'95」での夏の気だるい感じは、あのバックトラックに負うところが大きいと思いますが、そのまんま原曲ではその雰囲気が表現されていて、やはり目の付け所がいいな、と感じました。ジャズから音源を狙ってくる振る舞いはア・トライブ・コールド・クエストからの影響も大きいとは思いますが、やはりそうした楽曲にピンとくるところがないとピックアップできないので、ここはそのまんまであってもやはり慧眼と言うべきでしょう。

 

その元ネタ曲「Montara」もそうですが、ワンコードでずっと楽曲を貫いてしまうというのも大胆な構成だと思います。加えて、マリンバの音とパーカッション、エレピの音が静かなグルーヴで続いていく楽曲が全体的に大きな比率を占めていて、ある意味マーティン・デニーのエキゾティック・サウンドにも近いものを感じました。とても心地よいアルバムです。