デヴィッド・シルヴィアンとスティーヴ・ジャンセンが組んでいるユニット。密かに2枚ほどタイトルが出ていてまったく知らなかったが、ソロの初期に近い、というレビューを目にして少し気になっていたため、HMVのポイントを使って購入。1stは2006年2月に国内発売されていたようだ。
何といっても「ブレミッシュ」が衝撃的な実験作だったため、デヴィッド・シルヴィアンはもう孤高の人と化してしまうのか心配だった。しかし、このアルバムは少し引いてしまうほど下世話なフレーズを含んだものになっている。これはやっぱりスティーヴの要素なんだろうか。デヴィッド独りでは絶対出てこないであろう音が背後に散りばめられていた。
「ブリリアント・トゥリーズ」に近いとの話だったが、そうでもない。トランペットが入っていたりするのでそう聴こえるかもしれないが、基本線はブレミッシュ以前のデヴィッドの路線を引き継いでいる。ただそこに確実に別の血が入っている。で、全体としての印象は薄い。