カーネーション『ROCK LOVE』

f:id:tyunne:20181007145308j:plain

第2弾はカーネーションの昨年公開されたドキュメンタリー映画

何といっても直枝政広が松戸に住んでいるということが発見だった。『EDO RIVER』で「東京から少し離れたところに住み始めて」という歌詞から江戸川近辺を想像して市川に住んでいたので、それが間違っていたと何となく知った時はちょっとショックだった。細野晴臣の『恋は桃色』でも川沿いの道という歌詞があるが、これも狭山の方だった。

ということで柏に引っ越した訳だが、映像に出てくる看板は根木内の交差点だ!その近くにある北小金ボウルで撮影が行われている。また、印象的な森の風景は柏の外れにあるそうだが、どこだか良く分からない。でもまあ家から近いことは間違いない。「松戸から世界を見る」という本根誠の発言があるが、コーネリアスも中目黒から世界を見ている訳なので、この辺りのローカルさはとても大切だ。要するに距離を置く訳である。

作品中の発言内容で断然キレがいいのは本根誠だ。「文句は簡単に書けるけど、愛しているものはなかなか言葉にするのは難しい」なんてことを確信犯的な顔をしながら言っている。一方、メンバーの方の話は確かに不安定で、ゆらゆらしている。直枝政広は世が世なら自殺していそうな人だ。でも生きていかなくてはいけないので、こうして苦しんでいる。これはとっても励まされる映像だ。

映画は唐突に終わる。特に余韻も残さないのがいい。