ロイ・ウッド・ウィゾ・バンド『Super Active Wizzo』

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ロイ・ウッドのワーナー時代の2作が紙ジャケ再発された。何でもこの2作品は世界的に再発が望まれていたそうで、各国の署名を集めて再発に至ったそうだ。何という素晴らしい時代。『On The Road Again』は買い直しとなったが、傑作なので仕方ない。

こちらはそれより2年前の77年にリリースされたWizzo Band名義の謎のアルバム。ロック側からジャズに切り込んでいくという、ある意味初期ELOから一貫しているロイ・ウッドの姿勢が究極の形で表現されたアルバムだ。6曲しか入ってなくて、10分超えの曲が2曲もある大作。アナログで聴いていたときは過剰な感じがして多少敬遠気味だったが、レコード屋の店頭やCDで聴いてみるとドカドカしたドラムの躍動感と裏で奏でられるポップな旋律がなかなか心地よい。(といってもうるさい訳だが・・)

グラム・ロックの流れを受けて顔は歌舞伎調に塗った強烈なビジュアル。で、音はポップ。かつコンセプトが謎で長続きしない、とまさに天才肌爆発の変わった人な訳だが、曲はいい曲をかく。『On The Road Again』の方が素敵な曲が多いのでこちらはマニア向けだが、買っといて良かった。何故かというと音がいいから。