ロジャー『アンリミテッド!』

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87年リリースの3rd。これはまずは『I Want To Be Your Man』だろう。

 

ロジャーのソロは友人から『ブリッジング・ザ・ギャップ』を譲り受けて聴いていた。これが非常によくて、折に触れて聴いては感服、感涙していたので今回これが聴けてとても嬉しい。売れたんだよなあ確かこの頃は。違いましたっけ。

スクリッティ・ポリッティのシングルにロジャーが参加していたが、『Night And Day』なんかを聴いてると音がそれっぽい。時代的には多少離れているが何らかの影響はあったのでは?『Been This Way Before』はラップだ。タイトルに(rap)とわざわざあるのが笑ってしまうが、ZAPP・ロジャーとしては珍しいことなんだろう。JBの『Papa's Got A Brand New Bag』もカバーしているがロボ声で全然違って聴こえる。ただこれをカバーしてどうするつもりだったんだろう。

それにしても音が軽い。この軽さがいいんだけれども、そんなアーティストなんて少ないと思う。不思議なキャラクターの人だ。シンセの古めの音も気にならないのは何故かというとやっぱりトークボックスのお陰なんだろう。そのトークボックスは中盤の曲ではあまり使われない。そうなると雰囲気的にはプリンスに似てくる。孤高の存在まで登り詰めたプリンスと比べると、ロジャーの方はあくまで物腰は大衆的だ。その辺も憎めないんだよなあ。

『I Really Want To Be Your Man』でリプライズがあったりして終演へ向かう。型を作ってますなあ。