ここまで来ると何の番組かよく分からないまさに「ビートクラブ」らしい番組構成となって来ている。オープニングからいきなりインタビュー映像だし、妙なセクシャリティと相俟って謎のプログラムとして全世界に君臨だ。
そんな中でも7枚目の肝はヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターとブリンズレー・シュウォーツだ。こんな映像よく残ってるなあ。ピーター・ハミルもニック・ロウも若い若い。ピーター・ハミルはJANISで借りて聴いて以来とんとご無沙汰しているが、先日話した社内の若手がVDGG好きで、ピーター・ガブリエル在籍時のジェネシスと共にいつの日かフォローしなければと気持ちを新たにした。
ブリンズレーも未だに手を出せずにいるグループだが、何といってもニック・ロウがカッコいいのでどこかでこいつも聴いていきたい。なかなか予算が追いつかなくてねえ。ということで今サンタナまで来ています。う~んラテン風味で色っぽいねえ。
デヴィッド・ピールのNYでの街頭ライブ映像が出てくるが、現在CDが売れなくてフェス主体の一回性、刹那的な体験型音楽消費にモードチェンジしてきていることを考えると、こうしたドキュメンタリー性の高い映像を番組として発信し残していくことは今こそ必要なんじゃないだろうか。音楽自体はなくならない。その媒体が変わっていく過程に今我々はいる訳で、ひとつにはUstreamやTwitterによるダダ漏れ配信、もうひとつはマスメディアによる世相の拾い上げ、こいつで音楽文化を支えていくべきと考える。その際にビートクラブは絶好のサンプルだと思う。