森は生きている『森は生きている』

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巷で話題の新人バンド。きっかけは武川雅寛のライブで共演していたのをどこかで見かけたのが始まりです。

既に言われている通り、はっぴいえんどはちみつぱいのような、あるいは『HOSONO HOUSE』のような、あるいはサニーデイサービスのような、といった形容詞で語られる新人離れした雰囲気を醸し出しているバンドですが、まずは演奏が上手い。その上であえて言わせてもらうとボーカルが少し弱い。キセルのような感じもあり、余り好みの声ではないかな。とはいえ、様々な可能性を秘めたバンドであることは間違いありません。前述のバンドの雰囲気というよりも、どちらかというとハイラマズを想起しました。

そもそもサニーデイサービスが出てきた時も「はっぴいえんどの影響下にあるバンドが出て来るのか」と驚いたものですが、更に世代を超えて孫世代のような形でこうしたバンドが出てくるというのも予想外でした。他にもこうしたバンドは沢山いるのかもしれませんが、ここまで話題になったバンドは知る限りあまりいなかったように思います。

ポイントは「老成」で、はっぴいえんど自体が20歳そこそこでデビューしてあっという間に去って行った。このバンドも平均年齢21歳くらいとのことですので、その若さでこの渋みかよ、といった点が注目を集めるのだと思います。末恐ろしい感じがするのがいいんですね。リーダーの人の出身地は福生だそうなので、ナイアガラの匂いも漂ってしまう。まあ音の方はその系統ではないですが。

今後が楽しみなのは間違いないので、行く末を見守って行きたいと思います。