マイルス・デイヴィス『Miles Davis At Fillmore』disc 1

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ピーター・バラカンが役員になって以降、インターFMをよく聴くようになりました。毎朝通勤時には必ずスマホバラカン・モーニングを聴いていますし、日曜の夜は高橋幸宏のEveryday Musicを聴くのが習慣になってしまいました。やっぱり音楽でラジオを盛り上げて行こうという基本的な姿勢には共感しますね。

そのEveryday Musicの前にジャズの番組があるんですが、先週聴いた番組でこのフィルモアのライブのノーカット版を流していました。思えばこのアルバムは『ピッチズ・ブリュー』の直後に出されたもの。エレクトリック・マイルスの極地でローラ・ニーロの前座で演奏したものを4日間分2枚組に納めたという凄まじい内容です。ジャック・ディジョネットのドラムは走りっぱなしだし、チック・コリアキース・ジャレットのキーボードは混沌を映し出す鏡のようで非常にカッコいい演奏です。こいつはやはり手に入れるしかないかな、と思い中古屋で真っ先に手にしました。

で、ほぼ予想通りの内容ですが、いかんせん寒いのでCDプレーヤーの音飛びとの戦いです。冬になると新しいCDプレーヤーを買わなくては、と思いますね。金さえあればの40代。発表は70年ですが、その年はローラ・ニーロが『ニューヨーク・テンダベリー』をリリースした翌年にあたります。確かこのアルバムに参加してもらうことを検討したけどマイルスから「俺はこの作品に参加しない方がいい」と言われてその代わりにライブの前座に出たとかそんな話じゃなかったかな。それとこれとが関連性があるかどうか定かではありませんが、いずれにしろこの二人が接近していたことだけは確かです。

それにしても凄い演奏だなあ。