エコー&ザ・バニーメン『Ocean Rain』

f:id:tyunne:20181031212158j:plain

ここしばらく『キリング・ムーン』が何故か頭の中に鳴っていて、いつか聴かねばと思っていた84年作品。しばらく漁っていましたが、再発盤はたっぷりボーナストラックが入っていて、ちょい聴きには重い。そんな中格安で旧規格盤を見つけたので若干音質に不安を覚えながらも購入しました。何とこれは昔聴いたことがあった。当時レンタルで借りてカセットで持っていたんですね、きっと。

ということで内容はほぼ想像通りですが、改めて聴くとスミスやU2のような感じなんですね。当時はUKチャート華やかなりし頃。個性的ないいバンドが英国から大量に出ていて、聴いていて本当に楽しかった記憶があります。このバンドもテイストは当時の他バンドに共通要素があるとはいえ、やはり独特ですね。

この後聴き続けた記憶がないので他のアルバムは恐らく未聴。今回も懐かしさ以上の感情が沸き上がってこないので、手を伸ばすとしてもPVで観た楽曲が入ったものくらいかな、と思います。やはり音圧が低かったのは多少印象を薄くするかな。かといってたっぷり聴くかどうかというと怪しい。こうした試し聴きに今の再発フォーマットは合わないですね。ファンだったらまだしも、ちょっと聴いてみようかなと思った人には今のビジネス形態は合いません。業界が成熟化しているために単価を上げるにはお得感を出さねば既存リスナーから金が取れない。そうなるとどうしてもタコツボ化してしまって音楽が広がっていかない。そんな袋小路に入ってしまっているように思います。

もう少し気軽に聴ける環境を、と考えるとそれはやはりラジオになってしまう。これはストリーミングサービスの出番ですね、やはり。