ファンカデリック『first ya gotta SHAKE THE GATE』disc 3

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ラスト。基本的に重いです。10分近くある曲がざらにあるなんてのは、やはり特殊なことだと思います。ファンカデリックは器楽中心だったので過去にもそうした曲はありましたが、ここではやはり少し冗長な気がします。でも緊張感は途切れない。だから重くなるんですね。

とはいえ1曲目の「Catchin' Boogie Fever」でのウネウネぶりはやっぱり魅力的ですし、4曲目の「Where Would I Go」なんかでの不気味なカオスの中でのギターの鳴りっぷりにもやっぱり抗えない。強烈なグルーヴよりも静かなうねりを感じる瞬間が多かったように思います。でもギターの音はもっとフィーチャーしてもいいんじゃないかなあ。

大作ですが集大成ではない。かつてのファンカデリックを期待してもここにはいない。ただ、要素が隠れているのと基本が変わっていないので、何だかんだ言って引き込まれる。一度聴いただけでは判断できない複雑さが沢山隠れている作品だと思いました。何よりジョージ・クリントンが健在だという事実が嬉しいです。