エルヴィス・コステロ・ウィズ・バート・バカラック『Painted From Memory』

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こちらもApple Musicで聴いて気になっていた作品です。先日WOWOWでもバカラックのライブが放送されていましたが、高橋幸宏バカラックを大好きなので一応チェックしてみたらこれがやはり良かった。コステロバカラックが共演したこのアルバムもいいに違いないと思って聴いてみましたが、やはり間違いないですね。

バカラックのアレンジが入ると管楽器一発であっという間にカーペンターズみたいになってしまいますが、やはりソフト・ロックの元祖のような人なのでズパイスの効かせ方が神業レベルで、ストリングスやハープ、そして勿論管楽器というパーツの使い方は最早伝統芸の域に達しています。

コステロのボーカルも切々と懸命に歌っていて、負けていない、というより全体の一部として溶け込んでいる、とまでは言い切れないにしても作品としては一体化しているように聴こえます。コステロは様々なアーティストとのコラボレーションを繰り返していますが、いずれも良作で、中でもこれは最良のものなんじゃないでしょうか。

安心して聴けるメロディの良さと演奏のツボをついた感覚、聴いていて疲れない音の作り方は流石だなあと思わずにはいられません。98年の作品。