リトル・フィート『Little Feat』

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リトル・フィートを知ったきっかけはやはりフランク・ザッパでした。そもそもこの71年リリースの1stに収録され、次作で再録もされている「Willing」がザッパに独立を薦められた曲だったというのがバンド結成のきっかけになっているという話や、それ以前にザッパの『いたち野郎』にローウェル・ジョージが参加していたり、初期メンバーにロイ・エストラーダがいたり、といった繋がりがこのバンドに興味を持たせたんですが、仮にそうしたエピソードがなくとも自然と耳に入って来たことだろうとは思います。

初期のサウンドは2ndと合わせて若干荒々しくてカントリー風味が満載ですが、既に後に繋がるいくつかの萌芽が存在します。結構ビル・ペインのピアノが鳴っているのは以外と聴き逃しがち。バーズが取り上げた「Truck Stop Girl」もとっても好きな曲でしたが、オリジナルのテンポの速いバージョンがここには収録されています。

出発点として見るべき作品ですが、後の鉄壁のグルーヴはメンバーが異なるためまだ不在。ただ、決してスルーできる作品ではありません。