ナンバーガール『SAPPUKEI』

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00年リリースの3作目。世界観は次作とさほど変わりません。もう既にここで完成されている。かなりの程度で音が研ぎ澄まされて来てしまって、この時点でもう比肩する者はいない状態になっていたんでしょう。この緊張感がそのまま続くことはなかったでしょうし、実際そうだった。

その後のザゼン・ボーイズを聴いている訳でもないので、リスナーとしては非常に不届き者ですが、ナンバーガールの音から伝わってくる熱気だけでまずは充分過ぎるし、ここをしっかり時間をかけて味わった上で移行してもいいでしょう。

残りの時間を逆算して判断したり過ごしたりするのは刹那的な時間の過ごし方に比べると疲れてしまう、という話を友人から聞きましたが、確かにそうかもしれません。とはいえ、性として逆算してしまう。というより残りを意識して慎重になる、という価値観はありだと思うので、じっくり音を味わってゆっくりゆっくりと聴き進んでいきたいと思います。