ブライアン・フェリー『Boys And Girls』

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85年リリースということはもう30年くらい前になるのか。恐ろしい・・。

先日バラカン・モーニングで『Slave to Love』がかかって以来、例によって頭の中で音楽が鳴り始めてしまってついつい手を伸ばしてしまったブライアン・フェリーのソロ作。当時は『Don't Stop The Dance』がCMに使われたりして自分とは無関係の音楽として処理されてしまった作品です。しかしながら内容的には『Avalon』パート2のようなもの。ロクシー・ミュージックといえば『Avalon』ということで不届きながらそれしか持ってない身としては一応聴いておかないと、と思い手にしました。旧規格盤の中古だったので音的にはイマイチかな、等と思いつつ聴き進めると、意外とビートが強いことに驚きます。

『Slave to Love』は当時先行シングルで、UKトップ20で初めて耳にした記憶があります。不思議なリズム・パターンに導かれて想像通りの音が紡ぎ出される様は最早定番感がありましたが、コーラスの下世話な感じが今ひとつ琴線に触れませんでした。『Don't Stop The Dance』と合わせてメジャー過ぎる気がして手が伸びにくかった。実際結構ヒットしたはずですが、きちんと聴いていれば印象もまた変わったのかもしれません。

ロクシー・ミュージックはいつか遡らねばと思っていますが何となく先送りにして来ました。理由はあまり定かではないので少しずつ聴き進めて行きたいと思っています。で、本作がどうかというと余りにも想像通りだったのでやはり何となく聴き終えてしまいました。リマスターで聴いたらまた印象が違ったのかもしれませんが、時代の音として記憶に残っているとどうしても楽曲がBGM化してしまう。『Avalon』程の説得力を持たない感覚が残りました。悪くはないですが・・。