ギャビー・モレノ&ヴァン・ダイク・パークス『iSPANGLED!』

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昨年末にリリースされた本作はヴァン・ダイク・パークスの新作といってもいい作品です。ピーター・バラカン細野晴臣のラジオで紹介されていましたので、冒頭のライ・クーダー作品「Across The Borderline」等を耳にしていて、良いに違いない、と思っていましたが、予想以上の出来でした。

 

とにかく音が立体的。ヴァン・ダイク・パークスの魔法にかかると、音楽はこうも煌びやかになるのか。ストリングスやギター、管楽器やパーカッションといった様々な楽器の音を細かく散りばめて構築して、音の配置や全体構成で聴く側の耳を包んでいく。とても一曲一曲が豪華に聴こえます。時折入るドラムの音も特徴的ですね。

 

それからとても複雑。単純に旋律をなぞるのではなくて、コードや別のメロディで起伏を加えながら、非常に浮遊感のある音楽に仕上げています。オーケストラというより魔法や手品に近い。凄い人だなあ、と思います。

 

そして楽曲が明るい印象を残すのもいいですね。聴いていてとても救われる気がしました。尚且つ時に音が鋭角的になったりもするので、温かくてカッコいいという不思議な音楽になっています。