ビートルズ『Anthology 1』disc 1

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ビートルズのアンソロジーは映像版の方をDVDで持っていて、折に触れて見返したりしていました。今回の自粛期間中も一度見ましたが、やっぱり面白いんですよね。60年代を駆け抜けた当時の時代の先駆者、しかも世界中を相手に様々なことに巻き込まれていく。ただ音楽がやりたかっただけなのに。

 

しかしなから、『アンソロジー』シリーズが発売された90年代の段階では、自分は『ラバーソウル』より以前の初期音源をきちんと聴いていなかったので、こうした未発表曲集を聴くのには向かないと勝手に思っていた。そのため、ずっとCDの方は聴かずにここまで来てしまいました。

 

その後、2009年に一連の作品のリマスターがあり、結果的には後追いでモノラルまで聴いて今に至るわけですが、映像版の方を観るたびに、少しずつ挿入される未発表バージョンに耳を奪われる瞬間がありました。そういえば音の方は聴いてないなあ、ということで今回まとめて入手しました。中古だと480円です。安いなあ。

 

第1集は初期の音源で、デビュー前の音から収録されていますが、1958年の録音だったりするので、最近聴いている一連のジャズの録音時期と重なっています。もうここでロックの萌芽は存在した。この辺りは結構驚きですが、大抵のポップス・ファンの記憶は60年代からだったりしますので、ここで徐々に時代がつながってくるのは結構スリリングな出来事です。