ルー・ドナルドソン『Wailing With Lou』

f:id:tyunne:20201229065140j:plain


こちらは57年録音の作品。55年との表記もあったりして若干紛らわしいですが、57年のようです。これもラジオで紹介された一枚。

 

若干牧歌的な感じがする古いタイプのジャズ、という感覚があるのと、ピアノの音が少し煩め。ピアノはハーマン・フォスターという人ですが、このコードで弾きまくる感じはちょっと好みではないかな。ジャズの初心者の分際で偉そうなことを言うのもなんですが、それは好みの問題なので仕方ないですね。

 

ジャズの演奏はどれも器楽なので同じようなもの、と言ってしまうと言い過ぎだと思いますが、それでも色々と聴き込んでいくとやはり違いは分かってくるもので、演奏の構成やタイプによって少しずつその輪郭が見えてきます。

 

やはりマイルスの鋭いキリッとした世界とここでの緩いリラックスした感じはちょっと違う。音もシンプルに転がすものからこうしたコード弾きみたいなタイプに分かれてくるんですね。勉強になります。あ、勉強しちゃいけないのか。ジャズは楽しまないと。