イナラ・ジョージ『Dearest Everybody』

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ロウエル・ジョージの娘、イナラ・ジョージの18年リリース4作目。イナラ・ジョージはザ・バード・アンド・ザ・ビーとしても活動していて、そちらの方は何枚か聴いていますが、ソロを聴くのは今回が初めてです。

 

元々、ヴァン・ダイク・パークスと一緒に作品を作っているという話があったのでずっと気にはなっていましたが、それはこのアルバムとは違ったようです。こちらはアナログと配信のみのリリースだったものを日本独自にCD化した作品で、その印象的なジャケットと共に何となく引っかかっていた。

 

今回きちんと聴いてみて、とてもキュートで静かでいい曲が多いアルバムだと思いました。シンプルでかつ奥が深い。リトル・フィートの娘ということでカントリー・ロックやグルーヴを期待していた耳にザ・バード・アンド・ザ・ビーの音はとても意外に聴こえましたし、ポップで電子音で、ああ、こうした遺伝子の展開もあるのか、と思わせる嬉しい裏切りがありました。このソロ作品でもその印象は変わりません。

 

とても温かくて心地良い音なので、春になったらまた聴きたいなと思っています。