ここ最近、スカート澤部渡のラジオ番組を欠かさず聴いていますが、こちらの作品もその番組で紹介されたもの。以前、お茶の水のJANISでソフトロックを大量にレンタルして聴いていた際にこのアルバムも聴いていましたが、当時はMDに録音していたので、MDプレーヤーと共にコピーした作品も廃棄してしまいました。そのため久々に聴いたことになります。
澤部さんもコメントしていましたが、とにかく68年リリースの割にはアレンジが非常に洗練されていて、とてもじゃないけど古い作品とは思えないくらいの洒落た展開が随所に見られます。最初に聴いていた時はコーラスにばかり耳がいっていましたが、今回はベースラインに特徴があると思いました。
アコギの鳴らし方なんかも洒落ていて、一緒アンディ・パートリッジのプロデュースしたピーター・ブレグヴァドの作品を思い出しましたが、これはきっと数多のポップ職人が聴いて参考にしている作品だろうと推測します。よくできている楽曲が多い。というより全編よくできている。カート・ベッチャーという人が才人だったんでしょう。