『キャラメル・パパ PANAM SOUL IN TOKYO』


昨今のシティ・ポップの流行は止まるところを知りませんが、そもそもどの辺りに原点があったのかを考えると、96年のこのコンピレーションではないか、と思い立って久々に聴いてみました。

 

シティ・ポップの本格的な流行は世紀が変わってからだと思いますが、30年前のこの時点でパナム・レーベルの再発、すなわち鈴木茂の『BAND WAGON』や大貫妙子の『Grey Skies』、ティン・パン・アレーの『キャラメル・ママ』といった作品が再びリリースされた。シティ・ポップの流行はここに端を発しているような気がします。かくいう自分もこのCDで初期の大貫妙子の作品や鈴木茂の未発表作品などに触れるようになりました。

 

はっぴいえんどのトリビュートが02年、流線形の登場が03年、YouTubeの登場が05年、ということで本格的な環境が整っていくのはゼロ年代まで待たなければいけませんが、その前の土壌を耕していたのはこうしたティン・パン・アレー系の演奏楽曲の掘り起こしにあった。90年代の後半からシティ・ポップのジャンル化は用意されていたんじゃないか。そんな風に思います。

 

昨晩『イエローマジックショー4』が放送されてジンジャー・ルートがカバーしていた細野晴臣の「北京ダック」やムーンライダーズがマンフレッド・マンのアレンジでカバーした「マイ・ネーム・イズ・ジャック」なんかも収録されていて、聴いていてとても楽しい。そして何よりグルーヴィーです。