
大分間が空いてしまいましたが、グレイト3の固め聴きに戻りたいと思います。この98年リリース作は持っていたんですが、当時何故このタイトルに手を伸ばしたのかは覚えていません。
とても不穏な音が鳴っていて、非常に音が多い、大きい、ノイジーなアレンジがなされていて、楽曲のポップさを覆い隠してしまっているような気がします。ここがきっとグレイト3のアキレス腱だったのではないでしょうか。
時代の音、というものがあって、90年代の後期にはグランジに端を発するノイジーな音楽の流れがあった。更にコーネリアスの『ファンタズマ』のような過剰な音の洪水も流れの中にあったように思います。その音が落ち着いてくるのは世紀が変わってからですが、グレイト3もその時代の音の最中にあったのではないでしょうか。
その後四半世紀が経って、今の耳で聴くと、ちょっと年齢的なものもあってなかなか耳が遠のいてしまうところがありますが、本質は音の洪水の彼方にあるメロディアスな楽曲の方にあって、その宝物を探し出すのが今回の聴き直しなのではないかと思っています。