スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ジャズ編第3回

f:id:tyunne:20200503072153j:plain

今回はモダン・ジャズ。ビバップからモードへ、という流れを分かりやすく解説してもらい、やっとその意味が分かった気がする。なるほどコードの連続技から音階に移行して、そこをクールと評していた訳だ。

マイルスの『Kind of Blue』を聴きながらこれを書いているが、このシンプルさが後の黒人音楽、ヒップホップまで繋がるというのは面白い話だ。「マイルスは実はビバップは吹けなかった」みたいな山下洋輔の話は可笑しい。やっと自分が聴いている音楽の時代に入ってきた感じがしてとても嬉しく思った。

音階の中でなら好きな音を出していい、というルールの元に演奏するとワークショップみたいなことが可能となって、個々のプレーヤーのテクニックやセンスが出る。それを味わうなんていう話はジャズが好きな人が沢山いるのを理解するのに役立つ。そりゃあスノッブが出てくる訳だな。理屈がいくつも出てくるし、演奏する側も知的で楽しいだろう。即興だから身体性も出てくるし、追求しがいのある概念のように思う。

次はフリー・ジャズなので、また知らない領域を解説してくれる。とてもありがたい話だ。