ビート・クラブVOL2 1968-1970 Disc 5

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カラー化一歩手前のこの時期(69年後半)となるとほとんどのバンドが生演奏で、いきおいプログレバンドの比率が高くなってくる。ナイスやイエスの映像は非常に勢いがあっていい。ここへ来てビートクラブの面目躍如だ。

無駄なドキュメンタリーは別として、日本でこうした番組が制作できないものだろうか。以前からずっとそんなことを考えているが、考えている間に20年以上経ってしまった。その間に音楽番組は激減したが、一方でフジロック以降フェスが盛んで、音楽ビジネスがCD販売メインから興行主体に変化してきている。AKBの手法は最後の抵抗であり、今後はイベントによるグッズ販売で利益を確保しつつ、奥田民生のようにコンサート当日の音源を即CD化してその場で販売する等の手法で稼いでいくこととなる。その際、音楽番組は不要なのか?きっとそうではないだろう。

音楽ビジネスが過渡期にある中、ビートクラブのような記録性のある番組が登場してもよいのではないだろうか。MUSIC FAIRのような番組よりはNHKETV特集のようなドキュメンタリー性を備え、かつ演奏にこだわる番組。それはアーティストに的を絞ったものではなく一種フェスのような旬のアーティストを混在させて視聴者に発見を促すような番組構成。そんなものを作れれば嬉しい。何とかしていずれと思いながらはや20年以上経った。いずれ機会があると信じて音楽系にも触れておきたいと考えている。

因にデラニー&ボニーの映像ではエリック・クラプトンジム・ゴードンがバックを固めている。デビュー間もないシカゴの映像もあった。ほとんどラテン・ロックだな、これは。