『The World Won't Listen』

f:id:tyunne:20181023213530j:plain

87年リリースのスミス後期コンピレーション。さあ、スミスも後2枚となりました。長かったな。ということはやはりこのボックスのボリュームは半端ではないということですね。お得な作品だと思います。

『Panic』『Ask』といったキャッチーなタイトルのシングル曲が並びますが、確か『Ask』をJ-WAVEかなんかで聴いて「いつかスミスはちゃんと聴かねば」と意を強くしたのではなかったかと思います。今聴くと何てことはないし、昨日聴いた『Hatful of Hollow』の方が勢いがあっていいと思うんですが、こちらの方も後期シングルを丁寧にトレースしているようで、活動を漏らさず追えるという意味では大事だと思います。

裏ジャケのアートワークが今回のボックスの表紙となっていますが、スミスはジャケットも良かったですよね。ボックスのデラックスエディションでは一連のシングルもアートワーク付きで復刻しているようですが、スクリッティ・ポリッティなんかも含めて当時の12インチシングルのアートワークは毎回ドキドキするような良さがありました。ニュー・オーダーなんかも良かったし、当時で言えばOMDとかティアーズ・フォー・フィアーズ、勿論XTCもですが、手にとって「ああ・・」みたいな質感がありました。これ伝わるかなあ。

12インチシングルの輸入盤はジャケットは薄っぺらかったりするんですが、そのアートワークのシングルならではの実験性がとても刺激的で綺麗だったように思います。結構皆凝ってるものが多くて、ジャケットでも表現の一部として何かを語ろうとする意志が感じられました。スミスのジャケットはアルバムのもどれもいい雰囲気ですが、今回の丁寧な復刻で対象になったのも宜なるかな、という気がします。

音の方はやはり落ち着いてきている感じがしますね。いったまんまで終わる短い曲からピアノをバックに淡々と歌われる曲まで、何となく哀しい感じです。でもこの感じはやっぱり90年代にはなかったなあ。そう言う意味ではその後も現役で居続けたキュアーなんかはやっぱりなんだかんだいって偉大なんじゃないかと思います。継続する力ですね。ライダーズもそうですけど。