高橋幸宏『One Fine Night』disc 3

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ここからはCDの音源集となります。それにしてもお腹一杯。もうこの1枚目で終わってもいいくらい、濃厚なライブですね。

まず音だけで聴いた印象は「柔らかい」ということ。音圧も左程ではなく、音自体もまろやかです。ある意味くぐもっているとも言えますが、キンキンに各楽器が主張するのではなくて全体で聴かせる雰囲気になっています。

会社の人がやはりこれを買ってカーオーディオでかけまくっているようなんですが、「原曲のアレンジに近いのがいい」と言っておりました。この郷愁をくすぐる感じ。その頂点にやはり『前兆』が位置するのではないかと。この曲が醸し出す何とも言えない懐かしい感じは実はリリース当初からもあったし、今でも続いている。それが時代を超えるということなんでしょう。

高橋幸宏は今回のボックスに「CDをつけて本当によかった」と語っていましたが、やはり映像とは別に音を味わえるのは格別なことです。一瞬「映像があるからいいじゃない」と思いがちなんですが、やはり音は映像よりもリピート性が高いですし、味わえる内容が違ってくる。後半の盛り上がりを聴きながらそんな風に思いました。唯一の難点は間のコメントが一切省かれていることかな。ここは少し残念でした。映像だと少し聞き取りにくかったりしますんで。まあでもそれは贅沢というものでしょう。