先日レコード屋の店頭でかかっていた作品。丁度ミック・カーンを見ていたので、「これは一体何だ」と確認しました。最初はデヴィッド・ボウイかと思ったんですが、音の質感から時期的に考えてもこんな作品はなかったし、余りにもベースがミック・カーンに酷似している。帰宅して調べてみるとそれはピノ・パラディーノという人で、ポール・ヤングなんかの作品でもベースを弾いている人だということが分かりました。そして恐らくその時の作品はゲイリー・ニューマンだろうと。
ゲイリー・ニューマンをまともに聴くのは実は初めてですが、こんなにもジャパンに似ていたのか、と認識を新たにしました。実際、この前の作品にはミック・カーンが参加していたり、ジャパンを脱退したメンバーの作ったバンドに参加している人がここでもキーボードを担当していたりとニアミスは起こっている。
しかしながら、この作品を通して考えるのはデヴィッド・シルヴィアン自体の歌い方も元を辿ればデヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーといったグラム・ロックにそのルーツがあるということです。そしてその系譜の中にゲイリー・ニューマンという人もいて、この時期、82年頃はジャパンのフォロワーみたいな音楽をやっていた。これは知りませんでした。実際に音を聴かないと分からないですね。
当時の音が全編に渡って鳴り響いているノスタルジックな作品です。