高田漣『ナイトライダーズ・ブルース』

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ベルウッドからの新作、ということで話題の高田漣の新作ですが、非常に良い。冒頭のスネアの音一発から既に名作の予感がしました。

ヴァン・ダイク・パークスの『ディスカヴァー・アメリカ』みたいなジャケットもいいですが、何といってもドラムの音がいいですね。伊藤大地の味のある演奏が炸裂しています。基本的には近年の細野晴臣の作品に近い雰囲気の演奏が繰り広げられていきますが、若さがあるのでよりパワフルに響いてきます。その上渋いという特異な作品です。

TIN PANとの共演もあって、どことなくナイアガラ臭も漂い、といった先達のエッセンスを充分に受け継いだ表現ではありますが、ああ、これで日本の音楽は大丈夫だな、と安心させるかのような安定したクオリティを提示できていると思います。段々良くなっていきますね。