クレイジーケンバンド『フライング・ソーサー』

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13年リリースのこの作品もCD収録時間いっぱいいっぱい。長い、とにかく。今時の収録時間はLPの頃に戻って来ていて、せいぜい40分前後になって来ていますが、その時代にあってこの収録時間は何事なんでしょうか。まあそこがまたいいところなんですが。

鬼のように生産される音楽は品質保証付きで、ひねくれた言い方をすればいつ聴いても変わらない、という最早伝統芸能に近い趣です。これが永遠に続くのか。衰退はないのか。それを期待するわけではないですが、この絶倫ぶりはやはり常軌を逸していて、普通に考えれば長続きはしないんですが、それが続くのは相当な天才か、あるいは進化がなされないかのいずれかだと思います。あるいはそのどちらも満たしている?

いつ聴いても安心していられる。そんなバンドは余り現存していないので、ゆっくり見守ることとしましょう。