ラザルス『Lazarus』

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べアスヴィル・ボックスを聴いた際に、一番耳に引っ掛かったのがこのラザルスというバンドでした。たった2曲だけでしたが強烈な印象を残していて、再発されていないか探したんですが、当時は見つからなかった。先日ふとしたきっかけでまたべアズヴィル・ボックスを聴き直していて、やっぱり良かったので探してみたらこの1stを見つけた、という次第です。

 

71年リリース。プロデュースはピーター・ポール&マリーのピーター・ヤーロウ。3人組のフォーク・グループですが、とにかく楽曲が素晴らしい。本作収録でべアズヴィル・ボックスにも入っている「Looking Through」という曲は途中から曲調が変わって感動的にリフレインする不思議な魅力を持った曲です。

 

初期べアズヴィルの音がするという意味ではトッド・ラングレンの『Runt』の頃の質感に近いですが、初期のキャロル・キングにも何となく近い感じがしました。The Cityの感じですかね。でもやっぱり独特の高揚感、存在感があって、無名ながらも侮れないなあと感じます。