2021-01-01から1年間の記事一覧
次は72年のライブ発掘音源。ここでの演奏は「拡散」がポイントだと思います。 冒頭から大滝詠一のソロ曲である「それはぼくじゃないよ」でスタートしますが、この72年4月のライブはほとんど大滝詠一のソロ・ライブと言い換えてもいい。「はいからはくち」は…
ここからは発掘音源となります。まだヴァレンタイン・ブルーと紹介されている頃の70年4月の演奏から始まりますが、この時点でまだ1stもリリースされていない。ごく最初期の録音からスタートして、全日本フォーク・ジャンボリーの音源へと繋がっていきます。 …
85年のはっぴいえんど再結成ライブは「ALL TOGETHER NOW」というイベントの一環として行われました。 冒頭の大滝詠一の「はっぴいえんどです」の一言で男性2名が失神して倒れた、という話は象徴的です。この頃にして既に生ける伝説となっていたバンドなので…
73年の解散コンサート。久々に聴きましたが、演奏が非常にいいですね。はっぴいえんどはスタジオ中心のグループでライブは今ひとつ、という評判があったようなんですが、ここで聴ける艶っぽい演奏を聴くと、そうした定説が偽りであったことを知ることになる…
はっぴいえんどのラスト・アルバムは既に解散が決まってからLAで録音された作品です。松本隆は「今回ぼくはドラムだけ叩く。茂以外には歌詞は書かない」と宣言していて、実際細野晴臣は自作の歌詞で楽曲を制作しました。しかし、大滝詠一が渡米してから「歌…
かつて新春放談で山下達郎が大滝詠一に向かって「風街ろまんは大滝さんの曲に始まって、大滝さんの曲で終わる、大滝さんのアルバムですよね?」と問いかけたのに対して、大滝詠一は「いや、これはやっぱり「風をあつめて」なんだよ」と答えていたのが印象的…
今回の一件を機に、04年にリリースされたはっぴいえんどのボックスを聴き直してみることにしました。当時散々迷った挙句、思い切って購入した8枚組のボックス・セットです。 最初は70年リリースのデビュー・アルバム。この作品はしばらく前に一度聴き返して…
ビル・エヴァンス以外に聴き進めていくミュージシャンとして候補に上げていたのはドナルド・バードとジャッキー・マクリーンでしたが、本作ではその二人が共演しています。こちらは56年録音の作品。 ピアノにエルモ・ホープの名前があるのにまずは驚きました…
四半世紀以上前に書いた「はっぴいえんど崇拝否定論」という文章が何故か結構読まれており、若気の至りで非常に恥ずかしい文章となっているため、部分的に書き直したりしていました。その上、自分ははっぴいえんど自体は大好きなので、当時の内容の訂正も含…
続いても57年の録音。ここでは全曲の作編曲を先輩のベニー・ゴルソンが手がけていて、冒頭からフルートの音で始まります。 リー・モーガンのリーダー・アルバムと銘打ってはいますが、この時弱冠まだ18歳ということなので、先輩がお膳立てしたフォーマットに…
57年、58年録音のこの作品は、以前に会社の先輩から借りて聴いていました。約6年ぶりにきちんと聴いたことになります。 当時から気に入ってはいたものの、余り情報もなく聴いていたので位置付けがよく分かっていませんでした。リー・モーガンはこの時弱冠19…
77年録音のこの作品は『I Will Say Goodbye』と並んで後期ビル・エヴァンスの名作とされていましたので、ずっと聴きたいと思っていました。今回やっと手にすることができましたが、内容は、とにかく美しい。 亡くなった恋人や兄への追悼の曲が2曲も収められ…
57年録音の作品。マル・ウォルドロンは初めて聴きますが、ピアニストであり作曲者であり編曲もこなすという人で、この作品でも全面的に編曲を行なっています。 全編にわたってコルトレーンが参加しているのが目を惹きますが、ジャッキー・マクリーンも参加し…
スクイーズのグレン・ティルブルックがデモ集をリリースしていたことは何となくは知っていましたが、今回その内の1枚を手にしました。これは第2集のようで、全部で5枚あるようです。 時期的にはスクイーズの『Some Fantastic Place』『Ridiculous』『Domino…
62年の録音作品。これはいい、というより、これ「も」いいですね。 スコット・ラファロの事故死によるショックから復帰した62年はピアノ・トリオだけではなくセッションも比較的こなしていた年で、ここではトランペットにフレディ・ハバード、ギターにジム・…
ビル・エヴァンス・トリオ、64年のライブ作品。これもまたいい。本当にハズレがないミュージシャンです。 ベースはチャック・イスラエル、ドラムはラリー・バンカーということで、この編成での演奏も結構いいですね。先日聴いた『Trio '65』もそうでしたが、…
前作『cherish』でバンド形態を終了し、堀込高樹のソロユニットとなったKIRINJIのニューシングルがリリースされました。漢字の読み方が何度見ても分かりませんでしたが、「はぜる」と読むようです。 バンド形態の終焉は『cherish』で行くところまで行ってし…
61年から62年にかけての録音作品。クリフォード・ジョーダンは以前に聴いていたかと思っていましたが、今回が初めてでした。とてもベーシックな感じがしていいですね。 録音が60年代に入ってきているので、音も左右に振られていたりしてスッキリと整理されて…
クロード・ウィリアムソンの56年録音のピアノ・トリオ作品。非常にスピーディーな演奏で、収録曲数は12曲と比較的多めなんですが、曲が短いので全体的には38分程度の収録時間です。 印象としてはとにかくベースの音が太くて、ドラムの刻みもキレがいい。これ…
出る出るといわれていたアンディ・パートリッジの他アーティストに提供してボツになった楽曲のセルフカバー集第1弾が発売されました。4曲入りでこの後Vol.4まで続くという嬉しい企画。どんな形にせよ、楽曲を世に出し続けてくれることに感謝です。ムーンラ…
62年の録音。数字は各曲の編成人数を表していて、コールマン・ホーキンスと2人で録音したもの、エディ・コスタを迎えたトリオ編成、そしてカルテットでの演奏、というヴァラエティに富んだ編成の録音を収めています。 コールマン・ホーキンスとの再会を演出…
デイヴ・ブルーベック・カルテットの51年、52年の録音作品。初期の録音なので若干古い感じがします。曲も短いので、CDではボーナストラックが8曲も追加されて全18曲。 デイヴ・ブルーベックは50年代のジャズを聴き始めてから最初の頃によく聴いていましたが…
61年録音作品。元々ドナルド・バードは今後聴き進めていこうと思っていましたが、大友良英の番組でハービー・ハンコックが特集された際に、本作からの楽曲が紹介されていたので、今回手に取りました。 ハービー・ハンコックはドナルド・バードのバンドにデュ…
ケニー・ドリューの53年、54年という比較的初期の録音。全12曲で色々なタイプの曲が入っています。 ケニー・ドリューはややもすると弾き過ぎの感もあって、若干抑え気味の方が自分にはしっくり来るんですが、本作ではバンドでの演奏は結構丁度いい感じの弾き…
57年録音の作品。ハンク・モブレーは以前にマイルスの『ブラックホークのマイルス・デイヴィス』でその演奏を聴きましたが、マイルスのバンドにはコルトレーンの後釜として入ったこともあって、少し演奏に鋭さが足りない感じの印象を残しています。 でも、ど…
タイトル通り65年に録音された作品。ベースはチャック・イスラエルの時代です。 ビル・エヴァンスはその後も毎日のように聴いていますが、この作品は再演の楽曲が多いので、お陰様で聴いたことのある曲が大半で、演奏内容を比較しながら聴くことができました…
2021年6月12日に開催されたムーンライダーズの結成45周年コンサートが昨晩から配信開始となりました。 早速鑑賞しましたが物凄く良かった。今回はかつて10周年の頃に大量のサポートメンバーを迎えて行ったスーパー・ムーンライダーズと同様の趣向で、比較的…
90年リリースのスクイーズのライブ・アルバム。ここ最近、またスクイーズを聴き直していたんですが、本作のようなライブ盤は何故か見逃していましたので、中古で探して入手した次第。 前年にリリースされた大好きな『Frank』というアルバムの後に行われたラ…
55年録音作品。先日聴いたソニー・ロリンズとジョン・コルトレーンは二人ともテナー・サックス奏者でのセッションでしたが、こちらはアルト・サックスとテナー・サックス奏者による共演です。 さぞかし賑やかなのかと思いきや、聴いた印象はとても静かなもの…
82年リリースのローチェスという3姉妹のグループの3rdアルバム。αステーションのFlag Radioでコーネリアスでも坂本慎太郎でも取り上げられたグループで、こちらの作品からは「Losing True」という曲がコーネリアスの番組の方でかかっていました。 ロバート…