2022-01-01から1年間の記事一覧

ビル・エヴァンス『Everybody Digs Bill Evans』

ビル・エヴァンスの58年録音、2作目のリーダー作品です。ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズ、ベースはサム・ジョーンズとなります。 ビル・エヴァンスの初期作品は余り手を出さずに来ましたが、先日観たドキュメンタリー映画でもこの作品を絶賛していた…

NRBQ『All Hopped Up』

77年リリースのNRBQ5作目。ジャケットの印象と異なり、これはかなりいいアルバムです。 とにかくイントロからいい。ポップな曲が満載、というより全編いいですね。これは愛聴盤になりそう。NRBQもハズレがないなあ。どの曲もいいですが、「Things To You」あ…

ミレニウム『Begin』

ここ最近、スカート澤部渡のラジオ番組を欠かさず聴いていますが、こちらの作品もその番組で紹介されたもの。以前、お茶の水のJANISでソフトロックを大量にレンタルして聴いていた際にこのアルバムも聴いていましたが、当時はMDに録音していたので、MDプレー…

かしぶち哲郎『Fin 〜めぐり逢い〜』

かしぶちさんが亡くなってしまってはや10年近くが経とうとしていますが、今年は久々にムーンライダーズも復活して活動が活発化しているので余計にその不在感を味わうことになった年になりました。 そんなかしぶちさんの93年にリリースした作品。会社の先輩か…

NRBQ『Dummy』

04年リリースの作品。NRBQはまだ聴き始めたばかりの初心者ですが、基本的にどれを聴いてもいいですね。クオリティが一貫している。この辺りの安定感はスクイーズに近いものがあります。長寿バンドという意味ではムーンライダーズにも近い。音楽性は異なりま…

サル・サルヴァドール『Frivolous Sal』

『真夏の夜のジャズ』にも出ていたギタリスト、サル・サルヴァドールの56年録音作品。非常にいいですね。 映画ではソニー・スティットと一緒に演奏していましたが、夏の海によく似合う高めの音で、目をつぶって弾いている姿がとても印象的でした。ここでも同…

ドナルド・バード『Fuego』

ドナルド・バードの作品もしばらくご無沙汰していましたが、こちらは59年10月の録音。偶然にも昨日聴いたキャノンボール・アダレイのライブ録音と同じ時期にあたります。 メンバーは下記の通りです。 ドナルド・バード(pocket tp) ジャッキー・マクリーン(as…

キャノンボール・アダレイ『The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco』

キャノンボール・アダレイはこれまで聴いてきた作品が実質マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンスの作品に近いようなものばかりでした。本格的に聴いていくと恐らくは勢いのある作品が多いんだろうと予測していた。しかし、この作品で緩やかにその予想を裏…

XTC『Live... Amsterdam』

XTC

XTCのライブ音源がまたもやリリースされました。前回のリリースでもドイツでのXTCがツアーをやめる直前の82年のライブ音源がリリースされましたが、そちらは82年の2月10日、今回はオランダでの3月8日の音源です。約1ヶ月後のライブとなります。 『イングリッ…

アート・ブレイキー『A Night At Birdland Vol.1』

以前に聴いた『バードランドの夜』ですが、やはりVol.1の方も手に取りました。 Vol.2を聴いて何故か今ひとつのめり込めなかったため、アート・ブレイキーはしばらく遠ざけようと思っていたんですが、その後にこのVol.1収録の楽曲をラジオで耳にしたりすると…

ビル・エヴァンス&ジム・ホール『Undercurrent』

62年録音のビル・エヴァンス、ジム・ホールとの共演作品。繊細な音が鳴っています。 この時期はビル・エヴァンスがスコット・ラファロを失ってしばらく演奏活動ができなかった時期を乗り越えてやっと動き出していた頃ですが、同じく繊細な音を奏でるジム・ホ…

NRBQ『Grooves In Orbit』

83年にベアズヴィルからリリースされた作品。基本的にテイストは昨日聴いた『At Yankee Stadium』と余り変わらずストレートなロックンロール、といった感じです。とても素直に耳に入ってくる。 しかしながら不気味な側面もあって、今回手にしたリマスターのC…

NRBQ『At Yankee Stadium』

初NRBQ、ということで78年リリースの本作でNRBQを初体験することにしました。 しばらく前にスカートの澤部渡のラジオ番組で特集されたこともあり、ずっと気になっていたこのバンドの作品を聴き進めていこうと決意を新たにしていた矢先に中古屋で見つけた次第…

ビル・エヴァンス『Time Remembered』

ビル・エヴァンスの生涯を辿ったドキュメンタリー映画を観ました。こちらもずっと気になっていた作品でしたが、今回の休暇を機に手にすることにした次第。 観終わった感想は結構サラッとしたものでした。あまり余韻はない。但し、知っている名前と知っている…

『真夏の夜のジャズ』

58年のニューポート・ジャズ・フェスティバルを撮影したドキュメンタリー映画がリマスターされてしばらく前に再上映され、ブルーレイ化もされました。しばらく手を出さずにいましたが、以前から大好きな映画でしたので、お盆休みを機に手に取ることにしまし…

ビル・エヴァンス『A Simple Matter of Conviction』

66年録音のシェリー・マンとの共演作。エディ・ゴメスの初参加作品でもあります。参加メンバーは下記の通り。 ビル・エヴァンス(p) エディ・ゴメス(b) シェリー・マン(ds) それにしてもやっぱりビル・エヴァンスの音楽というのは変わった音楽だと思います。…

Perfume『PLASMA』

Perfumeの新作がリリースされました。4年ぶりだそうです。 Perfumeの作品は以前ほど熱心にチェックしなくなっていましたが、やっぱりアルバムは聴いておかないと、と思って今回手にしてみました。ここ最近の作品は「人間」が出てきてしまっていて、機械に隠…

小沢健二『飛行する君と僕のために / 運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)』

しばらく前にリリースされていた小沢健二のシングル。配信で聴いてとても良かったのでパッケージも手にすることにしました。 2曲ともドラムがとてもいい。リズムが跳ねていて聴いていて楽しくなります。復活以後は曲作りが絶好調ですね。全盛期の音に回帰し…

デューク・ジョーダン『Two Loves』

73年録音の作品。デューク・ジョーダンは『フライト・トゥ・デンマーク』だけは聴いていましたが、こちらはその姉妹盤。同じメンバーの同じセッションで録音された作品です。 メンバーは下記の通りです。 デューク・ジョーダン(p) マッズ・ヴィンディング(b)…

ビートルズ『Get Back』Part 3

最後はルーフトップ・コンサートの映像が主役です。 でも実際にやると決めたのは前日。それも直前までやるやらないで議論している。こんな状態で決行されたというのは凄い。あらかじめ決まっていた訳では全然ないんですね。その点は驚きです。メンバーで議論…

ビートルズ『Get Back』Part 2

2枚目はジョージ・ハリスンを呼び戻すために3人がジョージの元に出向いてミーティングを行ない、無事ジョージが帰還するところから始まります。ここでスタジオがトゥイッケナムからアップルのプライベート・スタジオに変わった。そして急速に演奏が締まって…

ビートルズ『Get Back』Part 1

やっと発売されたゲット・バック・セッションのドキュメンタリー・フィルム。ディズニー・プラスの配信も観ないでいたので、今回のブルーレイが初体験となります。 元々は「Hey Jude」のスタジオ・ライブで好感触を抱いたメンバーが、次はライブ・アルバムを…

ポール・チェンバース『Chambers' Music』

56年録音作品。マイルス・デイヴィスのオリジナル・クインテットに抜擢された頃の作品で、当時のメンバーも参加しています。これがポール・チェンバースの1stリーダー作品なんですね。 ジョン・コルトレーン(ts) ケニー・ドリュー(p) ポール・チェンバース(b…

リカリッシュ・カルテット『Fables From Fearless Heights』

元ジェリーフィッシュのメンバーが組んだ新たなバンドのアルバムがリリースされました。元々はEP三部作を発表するという触れ込みでしたが、その楽曲をアルバムにまとめて、かつボーナストラックも収録。しかもCDやアナログでパッケージ化されるのは日本だけ…

バド・パウエル『Bud Powell '57』

遂にFM横浜のラジオ番組、ハーモニカ・ミッドナイトが終わってしまいました。この番組はジャズを聴き始めた自分にとって、まさに指南役のような存在でしたし、初めて出したメールも読んで頂きました。とても印象深い番組でしたので誠に残念です。 その番組で…

ビル・エヴァンス・ウィズ・ジェレミー・スタイグ『What's New』

69年録音作品。フルート奏者のジェレミー・スタイグをゲストに迎えた作品です。メンバーは下記の通り。 ビル・エヴァンス(p) ジェレミー・スタイグ(fl) エディ・ゴメス(b) マーティ・モレル(ds) ジェレミー・スタイグのフルート演奏がとにかくエキセントリッ…

平沢進『時空の水』

89年リリースの平沢進ソロ1作目。平沢進の作品は『サイエンスの幽霊』『バーチュアル・ラビット』についてはリアルタイムで聴いていましたし、P-モデルの『カルカドル』『ワン・パターン』も折に触れて聴いていたので、この1stがミッシング・リンクでした。 …

バート・バカラック『Reach Out』

バート・バカラックはいつかきちんと聴きたいと思っていたので、今回67年リリースの1stを手に取ってみました。 基本的にインストだったというのが少し残念です。7曲目の「A House Is Not A Home」でご本人のボーカルが聴けますが、味のある声でとてもいいの…

ネッド・ドヒニー『Hard Candy』

76年リリースのこの作品は、AORの名盤としてよく取り上げられていますが、日本でいうシティ・ポップのような文脈で一時期語られていたヨット・ロックというジャンルで紹介されていたのを目にしたこともありました。 かつて放送されていた高橋幸宏のラジオ番…

タワー・オブ・パワー『Tower of Power』

タワー・オブ・パワーの作品を久々に入手しました。以前にライブ盤を聴いて少しだけ聴き込みましたが、その後はすっかりご無沙汰していたので改めて新鮮に聴こえます。 こちらは73年リリースの3作目。タワー・オブ・パワーに抱いていたファンクゴリゴリのイ…