2014-01-01から1年間の記事一覧

ジャパン『Assemblage』

初期ジャパンは『Life in Tokyo』から始まったといっても過言ではありませんが、その前に暗黒の1stと2ndがありました。本人も聴く価値はない、といった類いの発言をしていますので聴かなくていいと思いますが、この編集盤には前半5曲に入ってしまっています…

ブライアン・フェリー『Boys And Girls』

85年リリースということはもう30年くらい前になるのか。恐ろしい・・。 先日バラカン・モーニングで『Slave to Love』がかかって以来、例によって頭の中で音楽が鳴り始めてしまってついつい手を伸ばしてしまったブライアン・フェリーのソロ作。当時は『Don't…

フランク・ザッパ『Mothermania』

音が強い。 フランク・ザッパの一連の作品は一昨年だかにまとめて再発されましたが、その膨大なタイトルの中で目に留まったのが本作でした。初期マザーズのベスト盤で、学生時代にアナログで集めていた頃に非常にレアだったもの。単なるベスト盤ではなく何曲…

マイルス・デイヴィス『Agharta』disc 2

2枚目は1曲60分一本勝負。比較的スローなリズムが続いていきます。シャッフルのビートの中で鳴り響くギターの音はまるでブルース・ハープのようで、一瞬キャプテン・ビーフハートを連想したりもしました。 それにしても演奏がフュージョンに流れていったりし…

マイルス・デイヴィス『Agharta』disc 1

Everyday Musicを聴いているとどうしてもその前のJazz Conversationを聴いてしまうんですが、毎回マイルスのコーナーがあって先日そこでアガルタのプレリュードがかかっていました。やっぱりラジオから聴こえてくるとカッコいいんですね。以前レンタルで借り…

冨田ラボ『Shipahead』

最近ドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』に関する書籍を出して話題を呼んでいる冨田ラボの3rd。これはしばらくスルーしていましたが、乗換駅の中古屋で見かけて手にしました。キリンジのプロデューサーとして出会ってからはや10年近く。すっかり売れっ子…

パール兄弟『六本木島』

1990年という年は自分が学生時代の最後を過ごした時期ですが、当時既に渋谷系の萌芽があったことに気付くのはずっと後のことになります。このアルバムが発売されたのは90年の6月ですが、同時期にはピチカート・ファイヴの『月面軟着陸』がリリースされており…

sclap『Build & Scrap』

白井良明率いるインストバンドsclapの11年リリース1st。メンバーはバカボン鈴木、鶴谷智生に武川雅寛ということでてっきりガカンとリョウメイの派生系かと思っていましたが、どうやら違うようです。 この時点で結成9年目でアルバムリリース時に武川雅寛が加…

ジョニ・ミッチェル『Chalk Mark In A Rain Storm』

1作遡って88年の作品。ここではまだ打ち込み色が強い音になっています。 ゲストが多彩で冒頭のピーター・ガブリエルとのデュエットからドン・ヘンリー、ウィリー・ネルソン、ウェイン・ショーター、果てはビリー・アイドルまで登場するという何でもありの豪…

ジョニ・ミッチェル『Night Ride Home』

ゲフィン時代のジョニ・ミッチェルはボックスでまとめられたものをずっと中古で探していましたがちっとも見つからないので単品で揃えていくことにしました。こちらは4作ある中のラスト、91年の作品です。 次作が好きな『風のインディゴ』ということもあって…

ハンブル・パイ『As Safe As Yesterday Is』

ハンブル・パイはビートクラブで映像を観て以降ずっと気になっていたバンドでした。スモール・フェイシズを解散させたスティーヴ・マリオットがピーター・フランプトンと結成したスーパーバンドというイメージが固定されていて、その後スティーヴ・マリオッ…

ジェイムス・テイラー『Mud Slide Slim』

71年発表の3rd。大分売れたようですが、キャロル・キングの『You've Got a Friend』が入っているだけでは恐らくなくて、時代のムードと楽曲が同期したんでしょう。 基本的には前作の路線を引き継ぎつつ、よりバンド・サウンド色が強くなっています。この雰囲…

ジェイムス・テイラー『Sweet Baby James』

細野晴臣曰く「いや、僕はJTといえば『スウィート~』が1枚あればいいんだ」。 ジェームス・テイラーの70年リリースの2nd。1stがアップルから出ていますが、実質的にはこちらがデビュー・アルバムとなります。遅ればせながらやっと聴くことが出来ました。こ…

シェリアン・オーファン『Humroot』

連休も今日でおしまい。最後は何と35円で購入したシェリアン・オーファンの92年リリース3rdです。 何故このアルバムで活動を停止したかよく分かりました。当初のクラシックとの融合というコンセプトは微塵も残っておらず、単なる透明感のあるポップ・ミュー…

ティアーズ・フォー・フィアーズ『Everybody Loves A Happy Ending』

随分前のDUのチラシでビートルズのフォロワーとしてTFFが紹介されていて、一瞬の違和感を持って見ていたんですが、その後きちんと『Seeds of Love』を聴いて「なるほど、そういうことか」と納得してこの実質的な再結成盤を聴いてみようと思いました。しかし…

ジェイムス・テイラー『October Road』

JTはずっと聴こうと思っていてなかなか手が出なかったアーティストですが、しばらく前のEveryday Musicで本作のタイトル曲がかかって「やはり行かねば」と思っていた矢先に中古屋で見つけたのが02年リリースのこの作品です。聴いた印象はやはりバッチリ。ジ…

WORLD HAPPINESS 2014

天候は史上最悪。まさに嵐の中のイベントとなりました。 昨年のうだるような暑さから一転、今年は天気予報通り台風11号の直撃を受けたWORLD HAPPINESS 2014に行ってきました。伝説のフジロックには及びませんが、充分に波乱の展開。全身に雨をたっぷり浴びて…

ジョー・ジャクソン『Night And Day』

雨の振り具合を気にしながらジョー・ジャクソンの出世作を聴いています。それにしても音がひどい。リマスターされたSHM-CDのようですが、音圧が高過ぎて音が大きい箇所は完全に音割れしてしまっている。高音もキンキンして聴けたものではないですね。そこが…

デイヴ・エドモンズ『Repeat When Necessary』

79年リリースのこの5作目は何故か不遇な扱いをされている作品ですが、内容は最高。ニック・ロウと共にロックパイルで活動していた頃のもので、1曲目に収録されているエルヴィス・コステロ作の『Girls Talk』をバラカン・モーニングで聴いて以来ずっと探して…

KIRINJI『11』

毒が戻ってきた。 新生キリンジのリスタート・アルバムは弟脱退の後にコトリンゴ、千ヶ崎学、田村玄一、楠均、弓木英梨乃を加えた6人編成のバンドとして蘇りました。発足から1年後に届けられた待望の新作です。 ここ最近のキリンジは弟脱退を控えていること…

スクイーズ『Ridiculous』

スクイーズやマッドネスというバンドは英国の国民的バンドと言われることが多いですが、本国以外では余り積極的に受け入れられない傾向があります。実際双方とも音楽は至極真っ当で、その分だけ魅力が伝わりにくい、敢えて言えば地味に映る、ということなの…

ライ・クーダー『The Slide Area』

暑い日が続きますが、頭をボーッとさせながら聴いている82年リリースの作品。この後に続く『Get Rhythm』と地続きな荒々しい音のアルバムです。 タイトルにもあるようにスライド・ギターが炸裂していますが、楽曲としては成熟というよりも突進している感じで…

ライ・クーダー『紫の峡谷』

ここしばらく通勤中はハイラマズとステレオラブを交互に聴いていますが、その前はライ・クーダーとザ・バンドを聴いていました。72年リリースのこの2ndは傑作と言われていたのでいつか聴かねばと思っていましたが、先日サクッと中古屋で発見。やっと聴くこと…

シェリアン・オーファン『Century Flower』

鈴木さえ子がかつて毎朝聴いていたというシェリアン・オーファンの89年2nd。1stの『Helleborine』も大分探して買いましたが、この2ndも、また未聴の3rdも本当に見つからなくて困っていました。先週たまたま寄った中古屋で本作を発見。思わず「やった!」と叫…

山下達郎『Big Wave』

84年リリースの作品が30周年バージョンとして再発されました。実はきちんと聴くのは初めてなので、価格が安いこともあって今回手にしてみることにしました。それにしても良心的な価格。ポップスの何たるかを理解しているからこその戦略という意味で非常に立…

高橋幸宏&META FIVE『テクノリサイタル』

これは今年のキーになる1枚。 年明けに行われた一夜限りのライブをパッケージ化した作品ですが、昨今の80年代リバイバルを地でいった作品ということで、反響の大きさに作品化を決めたと言われているライブ盤です。一時期のWORLD HAPPINESSの音像を踏まえて「…

ハース・マルティネス『Hirth From Earth』

随分前にレンタルで借りて聴いていたハース・マルティネスの75年1st。先日友人との待ち合わせの合間に「何か1枚」ということで速攻で選んだ作品です。久々に聴きましたが、リマスターもされていて内容は充実。捨て曲なしのいいアルバムだと思います。 プロデ…

ザ・キンクス『Muswell Hillbillies (Deluxe Edition)』disc 2

2枚目は未発表音源集ですが、一時期こうした音源がオリジナルの楽曲に加えられて作品を膨張させていく再発手法に辟易とした時期がありました。やはりオリジナルをじっくりと聴きたい。それが70分以上に水増しされて1枚のCDに入っていると過剰感が漂ってしま…

ザ・キンクス『Muswell Hillbillies (Deluxe Edition)』disc 1

パイ時代のキンクスの作品がソニーに版権を移して再発されることになりましたが、これを機にずっとスルーしていたデラックス・エディションを揃えていくことにしました。キンクスは何度も色々な形で再発がなされていて、エルヴィス・コステロ同様にどのバー…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Live at Hammersmith Odeon 75』

先週聴いたユートピアのライブ盤を調べていたら2年前に発売されていたのを知った75年のライブ。こちらはトッド・ラングレンズ・ユートピア名義ですので、まだユートピアがプログレ期の頃のライブとなります。丁度『Another Live』と同じ頃ですね。 まずこち…