2014-01-01から1年間の記事一覧

トッド・ラングレン・アンド・ユートピア『Live At The Electric Ballroom Milwaukee』disc 2

2枚目は1曲を除いてすべてトッドのソロからの曲。ラストは『Hello It's Me』と『Just One Victory』でまとめるという流れです。ユートピアのライブでは『Love Is The Answer』あたりが来ても良さそうなんですが、そこは過渡期、まだ若干ソロ色が強い。だから…

トッド・ラングレン・アンド・ユートピア『Live At The Electric Ballroom Milwaukee』disc 1

トッドのアーカイヴ・シリーズはものによっては音の悪いものも多いんですが、先日リリースされた本作はラジオで当時オンエアされた音源をリマスターしたとの触れ込みでしたのでそこそこの音だろうと期待して購入しました。実際そこそこですが、音は多少ポコ…

トーマス・ドルビー『Live Wireless』

今回購入した再発CDに付属で付いていたDVDはかつて『Live Wireless』として商品化されていたもの。内容は初めて観ましたが、時代考証として非常に興味深い内容でした。 当時のライブ映像は背景にPVや曲に関連する映像を流しているものですが、現在では当たり…

トーマス・ドルビー『The Golden Age of Wireless』

『光と物体』の邦題でリリースされていたトーマス・ドルビーの82年1st。09年にリマスターされて大量のボーナストラックとDVD付きで再発されていました。その事実を知ったのは比較的最近のこと。タワレコ等では取り扱いを中止したりしていて下手をすると入手…

ダンスマン『ミラーボーリズム3』

こちらもレンタル落ちで何と10円で売られていました。流石に安過ぎますが、それ程までにパロディものというのは軽視されるということでしょうか。ダンスマンは真面目にハイクオリティなパロディをやっているので聴いていて単純にカッコいいし、唸らせられる…

ディー・ライト『World Clique』

テイ・トウワは驚く程変わっていない。 ディー・ライトの90年リリースの1st。仕事の関係で攻殻機動隊を観なければいけなかったのでDVDを探しにレンタル屋に行ったらレンタル落ちで300円で置いてあった代物。久々にレンタル落ちを手にしてしまいました。それ…

ムーンライダーズ『冷えたビールがないなんて』

こちらのシングルはやはりカップリングの『おかわり人生』が長年気になっておりました。今回まとめて中古屋にシングルが出ていたので同時に手にとった次第、 表題曲はKIRINラガーのCM曲。当時CMを見た記憶があまりありませんが、KIRINラガーというのは再結成…

ムーンライダーズ『HAPPY/BLUE '95』

ライダーズはシングルのカップリング曲をアルバムに入れないことが多くて、このシングルでも『ぼくはタンポポを愛す』がそれにあたります。この1曲のみのために購入しましたが、当時『ムーンライダーズの夜』の頃のライダーズには多少興味を失いかけていた時…

坂本慎太郎『ナマで踊ろう』

『空洞です』以降の坂本慎太郎は一貫して聴きやすくて、その中に恐ろしい贈り物を潜ませている楽曲を届けてくれています。今回も世界滅亡後の常磐ハワイアンセンターで流れているような音楽、という触れ込みで本人が語っていますが、目指した世界にはほぼ到…

矢野顕子『飛ばしていくよ』

電子音楽とのセッション。 しばらく音飛びが続いて調子が悪かったCDプレーヤーを騙し騙し使っていましたが、遂に昨日買い替えました。安物ではありますが、これがなかなかに音が良く、昨日は大分多くの作品を聴き返しました。新しいものというのはそれだけで…

サンディー『アイルマタ』

93年リリースの本作に気付いたのは先日聴いたニュー・オーダーの『Republic』の発売時のミュージック・マガジンを見ていた時でした。同月に発売されていたんですね。何故に買い逃していたか。恐らく内容がダンドゥットのカバーで占められていたからだと思い…

『ナイアガラ・トライアングル Vol.2』

大滝詠一関連で未入手だった1枚。先週ふと立ち寄ったBook offでたまたま目にしました。2枚あったんですが、リリースが新しい方を選んだら20周年記念盤でした。30周年はカラオケとの2枚組ですが、こちらはボーナストラックが沢山入っているのでこれで正解です…

スティーヴ・ジャンセン『Slope』

JAPANの暗さを久々に味わいました。 スティーヴ・ジャンセンの今のところ唯一のソロアルバム。リリースが07年ですから既に7年前になります。大分暗いとの話だったのでしばらく避けていましたが、とはいえリズム隊。それなりの躍動感はあるだろうということ…

ポール・サイモン『Surprise』

これは不思議な作品ですね。06年にポール・サイモンがブライアン・イーノと組んでリリースした10作目。実はしばらく前からチェックしていました。 きっかけはキリンジのインターネットラジオ番組で本作の収録作がかかったこと。どの曲だったかは記憶にありま…

エディ・ケンドリックス『People... Hold On』

元テンプテーションズの人が独立してリリースした2ndソロアルバム。72年の作品です。タワレコ限定で再発されていたようです。 エディ・ケンドリックスは友人の紹介で知りましたが、とてもカッコいい印象が残っていました。どの曲だったか忘れてしまっていて…

ブルース・アンド・テリー『Rare Masters』

ビーチ・ボーイズに加入する前のブルース・ジョンストンとバーズのプロデューサーだったテリー・メルチャーがコンビを組んでいた時の音源をまとめたもの。先日聴いた高橋幸宏のEveryday Musicで『Don't Run Away』がかかっていて、そのめくるめく中期ビーチ…

ニュー・オーダー『Brotherhood』

続いてこちらは7年程遡って86年の作品。これは『Bizarre Love Triangle』が収録されているので手にとりました。何といっても当時PVが秀逸で、デジタルなビートと共に繰り広げられる映像美は強烈なインパクトを残しています。 全体的に感じたのは、この時点で…

ニュー・オーダー『Republic』

後期のニュー・オーダーは本当にポップで出始めの頃のアブストラクトな感じがオブラートに包まれた印象があります。ニュー・オーダーと言えば12インチシングル、という感覚があったので持っていた作品は『サブスタンス』くらいなんですが、『クラフティ』の…

パール兄弟『TOYVOX』

何故かここへ来てパール兄弟が聴きたくなって唯一中古屋にあった本作を手にしました。89年リリースの4作目です。 パール兄弟は何となくその過剰な分かりやすさに違和感があってずっと手にとらずにいました。唯一引っかかったのが『鉄カブトの女』くらいなん…

ジャコ・パストリアス『ジャコ・パストリアスの肖像』

ジャコ・パストリアスを初めて知ったのはご他聞にもれずジョニ・ミッチェルの作品でした。歌うようなベース、その後映像で観た余りの刺激的な姿に、世の中には物凄い人がいることを改めて痛感したものですが、ジャコ本人の作品はアンソロジー以外は実は初め…

ア・トライブ・コールド・クエスト『Beats , Rhymes And Life』

スチャダラパーの源流がデ・ラ・ソウルとクエストだとするとファニーサイドがデ・ラ・ソウル、シリアスサイドがクエストだと勝手に解釈していました。ここ最近何故かクエストの3rdを聴いていたのでふと思い立ってこの4thも手にしましたが、これは当時問題作…

ジャッキー・ロマックス『Three』

うん、これはいい! 先日聴いたジャッキー・ロマックスの72年リリースの3rd。こちらの方がまめに再発されているとのことでしたが、なるほどこれはいいですね。何故にそうかというと、やはりジョン・サイモンプロデュースというところが大きいでしょう。ウッ…

XTC『Skylarking : Corrected Polarity Edition』

XTC

違いは低音かな・・。 86年リリースのトッド・ラングレンプロデュース作品が極性の違いを修正して再リリースされました。ジャケットも当初通りの発禁寸前の代物。最大の興味は音にありましたが、正直言って左程の違いは感じられなかったのが実状です。 何と…

フランク・ザッパ『Roxy By Proxy』

ロキシーがもう1枚味わえる日が来るとは想像していませんでした。 映像素材も眠っているというザッパデビュー10周年の73年ライブ。その映像の制作費が足りずに一時は販売権を売る形で作品化された音素材が通常盤として発売されました。映像化までの道のりは…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 20世紀の音楽編第3回

遂にシーズン4も最終回となりました。収録中に浅田彰が倒れた、というニュースもありましたが、ほとんどその素振りを感じさせない内容。収録はやり切ってその後検査入院したそうです。壮絶だなあ。 意外とあっさりと終わってしまいましたが、最期は戦後の現…

高橋幸宏 UK UNIT『PULSE × PULSE』

90年代の高橋幸宏はずっとミッシングリンクだったので聴いてない作品が多いんですが、これは97年にリリースされたスティーヴ・ジャンセンとのユニットの作品。『Stay Close』みたいな音を想像していましたが、時期が違うのでもう少し繊細、かつリズミカルで…

エコー&ザ・バニーメン『Ocean Rain』

ここしばらく『キリング・ムーン』が何故か頭の中に鳴っていて、いつか聴かねばと思っていた84年作品。しばらく漁っていましたが、再発盤はたっぷりボーナストラックが入っていて、ちょい聴きには重い。そんな中格安で旧規格盤を見つけたので若干音質に不安…

ジョージ・ハリスン『Cloud Nine』

高橋幸宏のEveryday Musicでジョージ・ハリスン特集をやった際に、結構このアルバムから選曲されていたのでしばらく狙っていましたが、やっと手にしました。ジョージ・ハリスンは『All Things Must Pass』だけで充分だと思っていたので他のアルバムは一切持…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 20世紀の音楽編第2回

20世紀の音楽。今回はストラヴィンスキーとバルトークでした。最後にラヴェルも出てきますが、基本的に脱西欧で規範をロシアや東欧、そしてアメリカに求めていった過程を辿った内容でした。 ほとんどクラッシックを聴かないので馴染みがないですが、バルトー…

青葉市子と妖精たち『ラヂヲ』

先日放送された細野晴臣と坂本龍一のコンサートの源流は青葉市子にあるのではないかと思い、昨年買いそびれていたNHK-FMニューイヤー・スペシャルでのスタジオライブを手にしました。予測は半分当たって半分外れた感じです。 メンバーは細野晴臣、坂本龍一の…