Frank Zappa

フランク・ザッパ『The Roxy Performances』disc 2

このdisc 2は最高の選曲ですね。冒頭の「Dickie's Such An Asshole」から始まって、初期バージョンの「Inca Roads」から怒涛の「Echidna's Arf」「Don't You Ever Wash That Thing?」、そして「I'm The Slime」「Big Swifty」のメドレーで幕を閉じるというほ…

フランク・ザッパ『The Roxy Performances』disc 1

フランク・ザッパがマザーズ10周年で行ったコンサートを収録したロキシー関連については長らく『Roxy & Elsewhere』のみがその絶頂期の音を伝えて来ましたが、元々収録されていた映像版もやっと世に出ましたし、その前の資金調達用の『Roxy by Proxy』なんて…

フランク・ザッパ『Tinsel Town Rebellion

ずっと見過ごして来た80年代のザッパ作品ですが、よくよく考えれば『Shut Up'n Play Yer Guitar』は80年代なわけで、かつ本作にあるようにメンバーにはヴィニー・カリュータやスティーヴ・ヴァイもいる、ということで悪いはずがない。実際ここでも2曲目の「E…

フランク・ザッパ『Greasy Love Songs』

ザッパの音楽を初めて耳にしたのは『Burnt Weeny Sandwich』に収録されている「WPLJ」というドゥー・ワップの曲でした。ザッパのドゥー・ワップはどこか不気味で、楽曲自体はまともでも音やミックス、各パーツのバランスなどがどこかアヴァンギャルドな感じ…

フランク・ザッパ『One Shot Deal』

こちらも約10年前にリリースされてしばらく手が出ていなかった作品。しかし亡くなってからこんなに作品がリリースされるアーティストも珍しいんじゃないでしょうか。つくづく偉大な人だったんだなあと感慨に耽ってしまいます。 内容的には様々な時期のライブ…

フランク・ザッパ『Baffalo』

10年前に出たザッパ没後に続々リリースされたタイトルのひとつ。ずっと手を出せずにいましたが、今回やっと手にしました。Apple Musicで一時期聴いてはいたので初めてではないですが、それでもこれは凄い。まるで一夜のコンサートを体験しているかのようです…

フランク・ザッパ『Hot Rats』

ユニバーサルに版権が移った後のリイシューでアナログマスターが使用されているという噂は耳にしていましたが、実際に聴いたのはApple Musicが初めてでした。今回満を持してのCD購入でじっくり聴けることになりましたが、いやあ違いますね。多少くぐもった音…

フランク・ザッパ『Halloween 77』

本日から1週間の休暇に入りますが、丁度タイミング良く注文していたザッパ関連の諸作が届きました。中でも圧倒的なのがこの3枚組ですが、恐ろしいことにUSBで当時の公演をすべて納めたセットもリリースされています。さすがにこれには手を出しませんでしたが…

フランク・ザッパ『Eat That Question』

ザッパのドキュメンタリー作品が届きました。なかなか見応えたっぷり。各年代のインタビュー映像や特典映像でのバンドメンバーのインタビュー等、特典まで含めると収録時間は異様に長い。でもこんなもんかな。 特に母国アメリカへの痛烈な批判が目につきます…

フランク・ザッパ『Road Tapes Venue #3』

『Road Tapes』シリーズの第3弾が出ているとは知りませんでした。Amazonからレコメンドが来て初めて気付き、思惑通り1clicした次第です。 70年の録音ということで、フロ&エディ参加時のメンバー初期となります。ジョージ・デュークやエイズリー・ダンバー…

フランク・ザッパ『You Are What You Is』

80年代のフランク・ザッパは音が分かりやす過ぎる気がしてずっと避けてきたんですが、よくよく考えてみれば数多いライブ盤で慣れ親しんできているので聴かない理由もないかなと思い手を出してみることにしました。81年のこのアルバムには『You Can't Do That…

フランク・ザッパ&ザ・マザーズ『Roxy The Movie』

遂に出た!ロキシーの映像版。長らく映像化が予告されながら、延期されていた作品が遂に42年の時を経てリリースされました。非常に目出たい! 撮影時のトラブルの影響で音と映像が合わず、作品化には膨大なコストがかかるとされていて、音源のみのリリースに…

フランク・ザッパ『Mothermania』

音が強い。 フランク・ザッパの一連の作品は一昨年だかにまとめて再発されましたが、その膨大なタイトルの中で目に留まったのが本作でした。初期マザーズのベスト盤で、学生時代にアナログで集めていた頃に非常にレアだったもの。単なるベスト盤ではなく何曲…

フランク・ザッパ『Roxy By Proxy』

ロキシーがもう1枚味わえる日が来るとは想像していませんでした。 映像素材も眠っているというザッパデビュー10周年の73年ライブ。その映像の制作費が足りずに一時は販売権を売る形で作品化された音素材が通常盤として発売されました。映像化までの道のりは…

フランク・ザッパ『Road Tapes Venue #2』Disc 2

ジョージ・クリントンとフランク・ザッパは頭の中に象を飼っている、とは誰の発言だったか。2枚目に展開される長尺の曲群は強烈な構成欲を感じますが、何よりジャン・リュック・ポンティのバイオリンの存在感がこの時期のバンドの個性を牽引しているように感…

フランク・ザッパ『Road Tapes Venue #2』Disc 1

『Roxy & Elsewhere』時の未発表ライブが映像化されるという話がお金の問題でなかなか進まず、遂に音源のみのリリースがなされるという話があって非常に楽しみにしていました。その情報を辿っていくと、その直前のライブがしばらく前にリリースされていたと…

フランク・ザッパ「A Token of His Extreme」

遂に出た!という感じのザッパ74年制作TV番組のDVD。『ダブ・ルーム・スペシャル』で断片が映像化されていた元映像が何故かこのタイミングで正式リリースされました。 メンバーは『ワン・サイズ・フィッツ・オール』の頃の黄金期のもの。ジョージ・デューク…

フランク・ザッパ『One Size Fits All』

ザッパではやはりこれが最高だと思います。冒頭の『Inca Roads』の展開の複雑さ、しかもそれをすべて人力でモノにしている。ここでのジョージ・デューク(Kb)やチェスター・トンプソン(Dr)の演奏はただものではないし、その後に続く『Can't Afford No Sho…

フランク・ザッパ『クラシック・アルバムズ Apostrophe , Over-nite Sensation』

ずっと狙っていたザッパの『クラシック・アルバム』シリーズのDVD。中古のまとめ買いでお安く購入できました。 『アポストロフィ』と『オーヴァーナイト・センセーション』は73年から74年にかけてリリースされましたが、当時の演奏は脂が乗り切った絶好調の…

フランク・ザッパ『FZ:OZ』Disc 2

それにしても流れるようにノンストップで演奏が続いていく。これを快感と呼ばずしてどう表現すれば良いだろう。 噂の『カイザー・ロール』はマスターテープ欠落分を別音源から拾って補っているため一部音質が極端に劣化する。こいつが後期ザッパの真骨頂で、…

フランク・ザッパ『FZ:OZ』Disc 1

ザッパ没後のタイトルで要注目のディスクとして語られている76年の2枚組ライブ盤。一時期は市場から消えてしまって入手困難だったが、昨年くらいからまたポツポツ店頭に出始めていた。それでも5千円台は下らなかったのでちょっと躊躇していたが、今回目出…

ビート・クラブVOL2 1968-1970 Disc 8

ラスト!これでビートクラブとの長い旅も終りだ。さすがに早朝から3時間ずつ見るのはきつかったが、見ごたえはあったし今後死ぬまでの30年から40年間見続けられるかな。文化継承へのヒントも沢山もらった。 ドクター・ジョンの初期の映像が出て来て期待した…

ビート・クラブVOL3 1970-1972 Disc 1

遂に購入したビートクラブのDVD BOX。年末年始に楽しもうと思っていたが、一足先にポチッといってしまった。それにしてもこいつは凄い。 元々はドイツのTV番組だが、ピーター・バラカンのポッパーズMTVで紹介されて以来取り憑かれてきた。強烈なコンテンツを…

フランク・ザッパ『The Perfect Stranger』

ザッパの80年代作品はあまり手を出していなかったが、最初にザッパを聴いたFM番組で最後にかかったシンクラヴィアの曲だけはずっと分からずに探している。今回ディスクガイドを見て「多分これだ!」と思ってCDプレーヤーの修理を待って手にしたのが84年リリ…

『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』

こちらもほぼ読了。キャプテン・ビーフハートの訃報に落胆していたところに入ってきた嬉しいニュースはこの本の発売とピーター・バラカンのFMでのビーフハート特集だった。 一部で批判も出ているが、単純にすべてのタイトルを紹介しているだけでまずは価値が…

フランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション『Absolutely Free』

サニーデイの新譜で2010年を締めくくろうと思ったが、家人が紅白を見ながら年が明けるまで寝そうもないので仕方なくザッパの2ndも聴くことにした。67年リリース。アナログからの買い直しだ。 1stの『フリーク・アウト』が意外に聴きやすい内容だったのに比べ…

フランク・ザッパ「HAMMERSMITH ODEON」

やっと見つけたザッパの3枚組ライブ盤。絶頂期の78年ロンドン公演で『シーク・ヤブーティ』の音源としてリリースが待望されていたもの。収録曲はこちら。 DISC 1 (tt 55:41): 1. Convocation/The Purple Lagoon (1-27-78) 2:18 2. Dancin' Fool (1-27-78) 3:…

フランク・ザッパ「Philly '76」

レコード・コレクターズ曰く、ジョージ・クリントンと共に頭の中に象を飼っているフランク・ザッパの新作はライブ丸ごと収録シリーズ2枚組。例によってサイト限定盤だがディスク・ユニオンで扱うので少し値が張ったが満を持して購入。何つっても面子が凄い。…

ZAPPA『WAZOO』

フランク・ザッパのビッグ・バンド時期のライブがCD化されていて、ずっと迷っていた。8000円くらいしてたし。が、しばらく前からネットで3000円弱で流通しており、これは独身の間に買うしかない!ということでHMVのウェブで購入。いやあ、音いいこと!こりゃ…

Zappa, Beefheart & The Mothers『Bongo Fury』

高校時代からの友人同士が久々に組んだ75年リリースの作品。ここでの白眉は『Carolina Hard-Core Ecstasy』のギターソロに尽きる。 キャプテン・ビーフハートの傑作『Trout Mask Replica』でザッパがプロデュースを手がけ、『Hot Rats』で客演して以来の邂逅…