坂本龍一

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ロックへの道編第3回

今回はビートルズからその後のイギリスのバンド群へ。やっと自分の知っている時代に入ってきた。 まず驚いたのがピーター・バラカンの解説による1959年のロックンロールスターの相次ぐ降壇。理由は様々だが、ここで一旦ロックンロールが表舞台から消えるとい…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ロックへの道編第2回

「エルヴィス以前には何もなかった」というジョン・レノンの言葉が引用されていた。シンプルにいい言葉を残している。考えてみると自分はビートルズ以前の音楽を聴いてこなかった。自分にとって必要がなかったからだ。ということで今回何を聴きながら書こう…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ロックへの道編第1回

今回から「ロックへの道」編がスタート。ピーター・バラカン、北中正和、高田蓮と共に歴史を追っていく。第1回はロックのルーツの話だったので、思いついたのは50年代にこだわった細野晴臣の『Flying Saucer 1947』だった。 CDの方は大滝詠一の監修だが、御…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドビュッシー、サティ、ラヴェル編第4回

最終回は戦メリの自己解説と『ジムノペティ』が来た。浅田彰の「何を隠そう坂本さんも・・」という導入部に促されて自らの楽曲の構造について語りだすくだりはなかなか照れくさそうでいていいが、やはりその構造解説は面白かった。礼儀として戦メリを聴きな…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドビュッシー、サティ、ラヴェル編第3回

今回はサティ。想像していたのとは違って騒音に焦点を当てた内容だった。サティの音楽を聴いていて真っ先に発想したのが『千のナイフ』の収録曲『グラスホッパー』だったので、坂本龍一の1stアルバムを聴きながらこれを書いています。 2つ驚いたことがある…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドビュッシー、サティ、ラヴェル編第2回

昨日は一日中金妻の再放送を夫婦で見ていたが、そこにも出ていた森山良子がミュージック・フェアに45周年という企画でムーンライダーズと共演。最近出た新作を鈴木慶一が全面プロデュースしたからだが、そこで演奏された『6つの来し方行く末』が非常に良か…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドビュッシー、サティ、ラヴェル編第1回

今回から坂本龍一の大好きなフランスの作曲家たちのシリーズ。曲を聴いているとまるで最近の坂本龍一の曲のような響きが聴こえてくる。ドビュッシーがガムランに影響を受けたというのは知らなかったが、ワークショップ等の音を聴いていて連想したのはやはり…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 古典派編第4回

古典派の最終回はベートーヴェン。以前この辺は同メンバーで語られたものが白熱教室で放送されてたのでリマインドに近いが、革命、労働、といった無骨さが出てきたナポレオンの時代の作曲家。最後に演奏された晩年の曲がトッド・ラングレンの『Birthday Caro…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 古典派編第3回

今回はモーツァルト。岡田暁生の「壊れている」という表現が象徴するように、いかにその時代にあってモーツァルトが前衛であったか、という話が次々に証明されていく講義は鮮やか。世間一般の(勿論自分も含めた)モーツァルトに対する漠然とした固定観念を…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 古典派編第2回

昨日は家族で高尾山に行っていたので、疲労困憊でノックアウト。今しがた録画してあったスコラの第2回を見た。 今回はハイドンということだったが、いわゆる伴奏の概念が登場してきたことに言及がされていた。音楽が構造的になっていく過程を見せられている…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 古典派編第1回

昨日から始まったスコラの第2シーズン。録画して今しがた見たが、やっぱり今回も面白い。ゲストはバッハ編同様、浅田彰、小沼純一、岡田暁生という面子で音楽の構造と時代背景、そのもたらす意味といった観点でロジカルに斬り込んでいく。しかも分かりやすく…

坂本龍一『BEAUTY』

89年リリースのヴァージン移籍作。当時は世界進出に野心を燃やしていた時期で、先日の90年代の高橋幸宏と同じく個人的に興味を失っていた頃の作品だ。 ベスト盤で何曲かは耳にしているが、沖縄路線を引っさげたグローバル志向で、そのあたりも敬遠していたポ…

大貫妙子&坂本龍一『UTAU』

ピアノとボーカルのみで綴った綺麗な新作。既存曲に歌詞をつけたものを中心に過去の曲も含めて歌われる世界観は孤高のもの。 『koko』に歌詞をつけた『3びきのくま』や童謡の『赤とんぼ』なんかが意外によかったが、大貫妙子自身も楽しんだという新曲『a li…

坂本龍一『未来派野郎』

86年リリース。このアルバムについては比較的ネガティブな意見を何度か書いてきたが、自分としてはYMO散会以降、坂本龍一に区切りをつけた1枚でもある。その後のワールド・ミュージック志向が気に入らなかったし、このアルバム自体の妙な人懐っこさにも抵抗…

坂本龍一『Sweet Revenge』

94年リリース。いわゆる「売れ線狙い」という奴で、当時坂本龍一なりのPOPを意識して作られたが売れなかった作品。当時福島で得意先の担当者に「結構いいよ」とカセットに録音してもらったのを思い出す。実際良かったが、当時は坂本龍一に興味を失っていた時…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドラムズ&ベース編第4回

一応今回が最終回。敬意を表して番組内でも触れていた『テクノデリック』を聴きながら書きましょう。 また『体操』を演奏したい、という3人のコメントは興味深い。最近はリズムが走るのが楽しくて仕方ないそうだが、ここへ来てフィジカルなものに興奮を覚え…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドラムズ&ベース編第3回

観ました。ベース編。今回は細野晴臣がメイン・ゲスト。最後のスライの演奏を聴きながらスケッチ・ショウの『Supreme Secret』を思い出したので『Audio Sponge』を聴きながらこれを書いています。 印象的だったのはベースの話よりも細野晴臣の受け答え。まず…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドラムズ&ベース編第2回

今回は高橋幸宏をメイン・ゲストにドラムの話。鼎談にも出てきたポリスの『白いレガッタ』を聴きながら書きます。 「一番影響を受けたドラマーは?」の問いに「リンゴ・スターだね」と即答。タムからスネアに移るフィルはあまりない、という話を実演しながら…

坂本龍一『ハートビート』

91年作品。『未来派野郎』で幻滅した後、『スムーチー』までは坂本龍一のアルバムからは離れていた。(実はその『スムーチー』も売ってしまった・・)。ただ、『Tainai Kaiki』は知っていたし、その後随分後になってベスト盤で『Triste』等は聴いていたので…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ドラム&ベース編第1回

見ました。今回から細野晴臣と高橋幸宏、ピーター・バラカンをゲストにリズムを語っていく。 一番驚いたのは軍楽隊の話。ワークショップで小学生を円になって歩かせている姿に気味の悪い感覚を覚えたが、リズムに従って体が自然に反応することを軍隊の行進に…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ジャズ編第4回

今回はフリー・ジャズ。オーネット・コールマンの名前はよく聞くが、はっきり言って未開拓領域。敷居が高過ぎて入れない気がする。 しかし、山下洋輔の指導の仕方は単純で、ドラムに「自分が叩けるなるたけ早いリズムを刻んでごらん」と言ってみたり、「自由…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ジャズ編第3回

今回はモダン・ジャズ。ビバップからモードへ、という流れを分かりやすく解説してもらい、やっとその意味が分かった気がする。なるほどコードの連続技から音階に移行して、そこをクールと評していた訳だ。 マイルスの『Kind of Blue』を聴きながらこれを書い…

アズテック・カメラ『Dreamland』

93年リリースの坂本龍一プロデュース作。先日FMで『Birds』がかかって急に思い出して探したら中古屋で安く売っていた。とても綺麗な作品だ。 93年といえば『テクノドン』が出た年。後味の悪い再結成劇を繰り広げていた頃に一服の清涼剤のように世に出ていた…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ジャズ編第2回

今見ました。今日は朝というより夜中に起きてしまったので、ちょっと頭がボーッとしていてきつかった。 今回はジャズに入る直前のビッグバンドの話。会社の先輩がカウント・ベイシーのファンだったが、そもそもそれがジャズに繋がっているということ自体知ら…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ジャズ編第1回

例によって録画で今見ました。いやあジャズ編も面白いなあ。『音楽図鑑』を聴きながらこれを書いています。 ジャズもはっきり言って自分はまだまだうとくて、せいぜいエレクトリック・マイルスぐらい。『真夏の夜のジャズ』は繰り返し見ましたけど、器楽とし…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 バッハ編第4回

今、見終わりました。いやあ良かった。次のジャズ編も楽しみ。 グレン・グールドの映像を初めてみたが、とてもエキセントリックな人なんですね。片手で指揮をしながら弾いてみたり、フレーズを歌いながら感情的にピアノを叩いたりと、バッハの再解釈としても…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 バッハ編第3回

例によって録画したものを今しがた視聴。今回は通奏低音がテーマ。毎回音楽の構造を紐解いていっていってくれて面白い。「そこなんですよ」という嬉しそうなコメントが印象に残った。 バッハの譜面に縦に図形を描いて風景を語るのがよかった。なるほど譜面と…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 バッハ編第2回

先程見ました。第2回は浅田彰がいなかった。でも議論は興味深い。不協和音の導入による永遠から解決への志向、感情の導入という話は非常に面白い。 編曲手法の講義も面白かった。対位旋律の話を聞いてXTCを思い出したので今『Oranges & Lemons』を聴いていま…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校

今週から始まった坂本龍一の音楽番組。何故こんなことを始めたのかよく分からなかったが、なるほどこれは面白い。 これまでもラジオ番組で浅田彰達とバッハについて語ったり、もっと遡ればサウンドストリートでデモテープを募集したり(今でもRadio Sakamoto…

坂本龍一『Playing The Piano 2009 Japan Self Selected』

今年行ったピアノ弾き語りツアーの自己ベスト盤。今回のツアーは全公演が24時間以内にiTUNESにアップされるという離れ業を敢行した画期的ツアーだったが、その内自らが各地の公演から選曲してCD化されたのがこの2枚組アルバムだ。27曲というボリュームで、ト…